ホームページ制作のご依頼を受けた際に、デザインのイメージを固めるのは重要なことです。
ですが、、
このようなご希望を受けることが多々あります。
「とにかく美しいデザイン」
「今までなかったような斬新なレイアウト」
「パッと目を引くデザイン」
上記の要素は、確かにある程度考慮して制作していきます。
しかし、、
一番ベースの部分でご理解いただきたいことが
インターネットは、他のメディアとは考え方が違う・・・
という事です。
インターネットが普及しだした頃は、まだ個人の趣味や情報発信のために沢山のホームページが開設されていました。
しかし、ネット上にブログやSNSといった個人向けのツールが沢山出現したことで、こうした個人のホームページは減少し、今ではホームページと言えば企業・店舗のホームページがほとんどです。
企業や店舗のホームページはビジネスがベースですから、直接的にしろ、間接的にしろ、それは利益につながる”広告”の役割を担っています。
では、、
インターネット以前の広告と言うと、どんなものがあったでしょう。
1 テレビのCM
2 雑誌の広告
3 チラシ広告
4 看板
のような広告が思いつきますね。
これらの広告には、制作にあたって共通した重要部分があります。
それは、
つまり
どんな人も
コマーシャルが見たくてテレビを見るわけではありません。
広告が見たくて雑誌を買うわけではありません。
チラシが楽しみでポストを開けるわけではありません。
看板を探して街を歩くわけではありません。
みなさん、他の目的がある中でついでに見せられているのです。
これらの広告は、まずスルーされることを前提で作ります。
テレビのCMなら、コマーシャルの間にトイレにいく。
雑誌の広告なら読み飛ばす。
その中で人に広告を見てもらうと思うなら、
まずは、、「えっ、何?」 と人に思わせる事が重要で、そのためには
美しさやインパクト、芸能人を起用したりで、パッと人の目を引かなくてはならないという事が重要です。
その広告が分かりやすいか否かは、その次のステップになります。
さて、それではホームページの場合はどうでしょうか?
ホームページの場合は、ユーザーはある情報が知りたくて、
です。
つまり、いち早く自分が探す情報にたどり着けなければストレスとなってしまうのです。
もちろん、訪れて頂いたユーザーの感性に触れる事や、印象に残るようなデザインである事は重要ですが、インターネット以外のメディアと同じ感覚でホームページデザインを考え、デザインが情報の分かりやすさをスポイルしてしまうようなものは絶対に避けるべきなのです。
自社のホームページのデザインを見た時に、
「なんだか、よく見る感じだなあ」
「他と同じようなレイアウトだなあ」
と感じたら、それでいいのです。
ユーザーからすれば、よくあるレイアウトだから、どのように操作すればサイトの中を見て回れるかが直感的にわかるのです。
特にユーザーの多くは、「なんか変なとこクリックして、わけがわからないページに飛んで戻ってこれなくなったら面倒くさい」 というような漠然とした不安感を持っていると考えてください。
「ここをクリックしたらこんなページが開きますよ」
「ここをクリックしたらメールが出せますよ」
といった、ユーザーフレンドリーなレイアウトを考えることがホームページデザインの要と考えてください。
昨今、jqueryが普及して、まるでトリックのようなギミックを多用したホームページをよく見かけます。
でもこうした、高度な技術は、全てユーザーをきちんと誘導するために必要なだけを使えばよいと思うのです。
お隣さんのホームページに比べて、うちのはこんな仕掛けがあってすごいでしょう!!
というのは、ホームページを利益につなげるためには殆ど役に立ちません。
ホームページデザインは商業デザインであって、芸術ではないという事を踏まえて、ホームページの発注をされると、きっと良いホームページが出来上がると思いますよ。
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